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秋田県林業コンサルタントからのお知らせ

 

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【 ニュース 】治山施設機能強化事業の仙北市岩井沢地区などが優秀賞を受賞しました~治山・林道工事等コンクールから~

 去る6月4日、秋田県森と水の協会が主催した「治山林道コンクール」の表彰式が、秋田市で行われました。
 治山工事では、優秀賞に治山施設機能強化事業の仙北市岩井沢地区、優良賞に復旧治山事業の鹿角市作沢ノ沢ほか6地区、林道工事では、優秀賞に林業専用道の秋田市中山沢地区、優良賞に森林資源循環利用林道の北秋田市大滝沢線ほか5路線が選出され表彰されました。また、治山木材使用工事で、予防治山事業の北秋田市大渕地区が優秀賞として表彰されました。受賞された関係者の皆様、誠におめでとうございます。

(治山工事部門)
 仙北市岩井沢については、秋田駒ヶ岳の火山活動に起因する脆い土質と大転石で知られ、土砂災害が発生しやすい地区であるため、既に、昭和40年代から10基以上の治山ダムが施工されてきました。今後も大量の流下土砂量が想定されているため、既存施設を活用して、嵩上げ工とともに透過型治山ダム(スリット構造)としたものです。こうした対策を行うことにより、常時の流出土砂流下、土石流発生時の急激な土砂流出防止と流木捕捉など、土砂災害防止の機能強化が図られます。


     治山施設機能強化事業 仙北市田沢湖生保内字岩井沢地区 

 (林道工事部門)
 中山沢線は、延長300m、幅員3.5mの林業専用道(規格相当)で高能率生産団地萱ヶ沢第二団地284haの基幹的な路網として整備されました。利用区域のスギ人工林率は71%で、49人の私有林のほか、県有林、市有林があり、多くが8零級以上であることから、今後、間伐、主伐などの計画的な施業が期待できます。アクセス機能の十分な確保、切土・盛土の抑制、最小限の伐開幅などの設計上の配慮とともに、丁寧な施工、美しい仕上がりが高く評価されました。



         林業専用道 秋田市雄和萱ヶ沢字中山沢線

(治山木材使用工事部門)
 大渕地区については、県産材の活用促進と生態系への負荷軽減等を目的に、渓流に計画した床固め工の中の一基を木製としたものです。木製ダムは、一般的に、土石流の発生する可能性の低い渓流で、後日の補修や維持管理が比較的容易な箇所に設置されます。木材の有効活用の好事例であるとともに、適切な施工管理、景観になじんだ仕上がりが評価されました。

  この3件は、いづれも、当社団が受託し、発注者の指示に基づき測量設計を行ったものです。



        施工中の木製床固工(ダム基礎部)
 
         完成した木製床固工全景、側壁工、水叩き工も木製部材を使用

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