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【トピックス 】広島災害地の土質について
災害復旧で派遣された広島県内の土砂崩れは、初期報道では、5000か所発生したと言われ、その土質は、多くの箇所が「まさ土」と呼ばれる花崗岩由来の細かい土砂からなる、たいへん崩れやすいものでした。こうした土質は、広島県の太平洋側一帯に分布しており、災害が発生しやすく農業生産力も低いとされ、国から「特殊土壌地帯」に指定されています。
また、まさ土に混じり、直径1メートルを超えるような巨石が住宅地まで到達した場所もあります。これは、花崗岩の硬い部分が風化せずに残った「コアストーン」と呼ばれる岩石で、被害を拡大させた一因といわれています。
まさ土は花崗岩と同様、長石、石英、雲母などの成分を含み、よく見ると、きらきら光る細かい石英などが見えます。また、水はけ、保水力が良く、余分な肥料分がないので園芸用、土木用としても広く知られています。
まさ土は我が国に広く分布しており、本県では、湯沢市三関、小野、横堀地区などに分布していることが知られています。また、まさ土のような崩落が起きやすい特殊土壌は、本県では、鹿角地域のシラス土壌があります。この地域のシラスは大昔の十和田湖噴火の火砕流堆積物です。
風化が進んだ花崗岩
まさ土による林道盛り土面 コアストーンの一部と思われる岩石
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